松本人志「FREEZE」感想その1の続きです。
お笑いから感嘆へ
さて、FREEZEは我慢大会です。
その我慢の中で、我慢の強い人が耐え抜く様子がシュールで面白かったり、
我慢ができない芸人のリアクションが面白かったり。
と、基本的な面白さはそういうところです。
この辺りは、まぁいつもの松本人志節といったところでしょう。
ところが、最終ラウンドまで進んで、
本当に我慢強いメンバーだけが残った時、今までにない面白さが湧き上がってきます。
今まで、我慢できるやつと我慢できないやつの差が笑いにつながっていたのですが、
それがなくなってガチ勝負の様相を呈してくるので、
ちょっと
「すごい!」
という、驚きが持てる楽しさも出てきます。
これは、突き詰めるとより磨かれる面白さとして化けそうで期待大ですねぇ。
仕掛けてる途中の松本人志音声、個人的には大あり
あと、今回は松本人志が指示を出してる音声もインサートされます。
個人的に、これがなかなか面白かったです。
というか、ないと流石に間が持たなすぎる、というか・・・。笑
見ていて、こちらもつい身構えてしまうような空気感ですので、
松本人志の「次○○○いこか〜。」など指示の音声が、良い感じで
硬い空気を中和してくれています。
また、フリーズが解除になった後は、掛け合いや笑うのが自由ですが、
個人的にその塩梅も好きです。
笑ってはいけない、よりも体力使いそうですしねー。
昔の一人ごっつとかもそうですが、
松本人志単体で何かやると、どうも張りつめたような、
見るのに体力いる感じになりがちではあります。
ドッカンドッカン盛り上がって面白いタイプの笑いとは異質なところが、
メジャーになった当時はとても新鮮で、
それが現代においても一つの笑いの形として圧倒的存在感を放っています。
今後の課題点:ジャッジが公平になるとより面白い
課題点として、ジャッジがあまりに御都合主義すぎた、というところがあります。
なんでこの人が脱落?という。
まぁ、純粋なコンテストではなくエンターテイメントですので、
あまり突っ込みすぎるのは野暮かもしれませんが、
ジャッジがクリアだと、見ているときのスッキリ感が増すのは増します。
レビューでも突っ込まれていましたが、
クロちゃんは怪我したので一時撤退で、対策検討って感じだったんでしょうね。
うまいこと肌色のテープ?で隠されていましたが。
芸人の仕事の凄まじさを感じる・・・。