ストラヴィンスキー「春の祭典」解説と名盤

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ストラヴィンスキー「春の祭典」解説と名盤

2018年11月23日

 

初演時の大騒動を映像化したドキュメンタリー映画があります

イーゴリ・ストラヴィンスキー作曲バレエ音楽「春の祭典」。

初演は1913年5月29日で、近代音楽〜現代音楽にカテゴライズされます。

よく言われる逸話が、初演の時に暴動が起きるほど不評だったという伝説。

楽曲が不協和音や変拍子に満ちていて斬新すぎた、
バレエの振り付けや衣装がこれまた斬新すぎた、
色々言われていますが、まぁとにかく

ぶっ飛んだもの

であったことは間違いなかったです。

いやー、確かにこれをバレエで見続けるのはしんどい気もします。笑

BBCが作成した、春の祭典初演のドキュメンタリー映像も、必見です。
動画の後半から、観客の騒動も含めた初演の様子が再現されていますよ。

フランスなんですが、人々が英語で喋ってるのは、まぁイギリスの番組なんで仕方ないです
・・・のですが、英語のおかげでなんとなく意味がわかるのでありがたいです。笑

我々日本人にとっては、オーケストラやバレエは高尚なものでも、
ヨーロッパ人にとっては、それらはごく日常的なエンターテイメントなんでしょうね。

なお、開始直後は非難轟々ですが、
ラストはあまりのダンサーの熱気に観客も、見てる我々も、思わず釘付けになってしまいます。
ぜひ、最後まで見てみてください。

それを見ると、「あぁ、確かに春の祭典って本当にすごいのかも・・・」
という感銘を受けられますよ。

一人だけ規格外の完成度を見せるピエール・ブーレーズの指揮

また、春の祭典は指揮者泣かせなようで、
ます作曲者のストラヴィンスキー自身が指揮を振れませんでした。

おまっ・・・作曲者なのに・・・!

まぁ、作曲者の仕事はあくまでイマジネーションを存分に働かせること。
自作自演ができなかろうが、それは問題ではないとしましょう。

しかし、第2部生贄の儀式の「生贄の踊り」の部分は、
ほどんどの指揮者がどう頑張っても苦労しながら指揮している様子が伝わってきます。

一流の指揮者でさえ、ここを滑らかに振っているのは皆無と言えるでしょう。
ある意味、

複雑な変拍子を
頑張って乗りこなしている様子を
緊張感持って見守るのが
春の祭典の醍醐味の一つ

であるのかもしれません。

ですが、一人だけ例外がいます。
ピエール・ブーレーズです。

特に後半注目して欲しいのですが、
複雑な拍子を、まるで交通整理のように淡々と振り分けているのは流石の一言です。
純度100%って感じですね。

名盤紹介

というわけで、名盤を紹介させていただきますが、やはり

ブーレーズ推しになりますね。
同時収録のペトルーシュカも本当に見事な出来で、
ペトルーシュカの瑞々しい和音と、ブーレーズの明確なオーケストラの設計がマッチして、
極上のペトルーシュカを作り上げています。

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キタガミ( @Kitagami_fx)です。 1日の半分を車で過ごす「半車上生活」をしています。 ノートPCひとつでできるノマドワーキングで、年商878万稼いでます。 法人代表です。 車中泊、Oculus Go、ゲーム・アニメに興味あり。

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キタガミ( @Kitagami_fx)です。

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法人代表です。

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